埼玉県、川越まつりの歴史について。川越まつりの起源は、慶安元年(1648)、当時の川越藩主松平信綱が神輿(みこし)2基と獅子頭、太鼓などの祭礼用具を氷川神社に寄進し、江戸の「天下祭」にならって「神幸祭(じんこうさい)」を興したことに始まると伝えられています。神幸祭は神輿に召された氷川大神が氏子の町々を訪れる伝統儀式です。この神幸祭に各町内が、山車(だし)や附祭(つけまつり)を伴って随行したものが現在の山車行事に発展しました。祭り当日は豪華な山車が各町内を練り歩き、多くの人で賑わいます。 毎年10月の中旬、埼玉県小江戸川越は年内で最大のイベント・川越まつりで盛り上がります。秋が深まるこの頃になると、どこからともなくお囃子の練習が聴こえたり、中心市街地は紅白幕が張られ、このおよそ350年続く歴史ある祭りを皆心待ちにします。わたしが小学生時代は授業が半日で終了となるくらいだった、市民参加型の川越が誇る一大イベントなのです。 江戸時代初期から350年以上もの歴史を持つ「川越まつり」は、川越市最大の祭りです。特に今年は「川越城築城550年記念」「市制施行85周年記念」にあたり、盛大なお祭りとなりました。川越まつりの見所は、華麗な山車が一箇所に集結する山車揃い(だしぞろい)に始まり、蔵造りの町並みを練り歩く山車行列、そして山車が互いに交差するときの挨拶、曳っかわせ(ひっかわせ)です。また、あたりが暗くなった頃、メインストリートに勢揃いした山車が飾り置きされる宵山の山車飾り(よいやまのだしかざり)も見逃せません。山車ばかり話題にしてしまいましたが、原点は川越氷川神社の神幸祭です。山車は元来付け祭りだったということも覚えておいて下さい。文政9年(1826)の長さ18mにも及ぶ氷川祭礼絵巻には、神幸祭を先頭に、川越城に向かう笠鉾型の山車と踊り屋台などが克明に描かれています。氷川祭礼絵巻は川越まつり会館で見学できるので、興味のある人はぜひご覧になって下さい。 場所は、埼玉県川越市、本川越。交通、JR川越線、東武東上線川越駅、西武新宿線本川越駅下車。